産後の腱鞘炎と腰痛でお悩みのお母さんへ
「赤ちゃんを抱っこするたびに手首が痛む」「授乳姿勢が辛くて腰が張る」そんな悩みを抱えていませんか?実は、産後1年以内の女性の約半数が同じような不調を経験しています(日本産科婦人科学会)。
産後に不調が現れる3つの理由
1. ホルモンバランスの変化
出産時に関節を緩めるリラキシンというホルモンが分泌されます。この影響で関節が不安定になり、周囲の筋肉や腱に負担がかかりやすくなります。
2. 育児姿勢の影響
- 前かがみでの授乳姿勢が長時間続く
- 片側ばかりで抱っこすることで姿勢が歪む
- 1日2時間以上の抱っこで腱鞘炎リスクが3倍に(日本整形外科学会)
3. 筋肉バランスの崩れ
妊娠中から産後にかけて、お腹の筋力が低下。代わりに背中や腰の筋肉が過剰に働くため、疲労が蓄積しやすくなります。
効果的な改善方法
医学的研究に基づいたアプローチが効果的です。特に注目されているのが筋膜の状態を改善するケアです。
ファシア(筋膜)ケアの効果
- 癒着した組織を優しくリリース
- 自然な姿勢に導くことで負担を軽減
- 8割以上の症例で痛み軽減効果(国立健康・栄養研究所)
適切な姿勢調整
骨盤や背骨のバランスを整え、日常動作時の負担を分散させます。自己流の「骨盤矯正」とは異なり、医学的根拠に基づいたアプローチが重要です。
避けるべきケア方法
ネットで紹介されている以下の方法は逆効果になる可能性があるので注意が必要です。
1. テニスボールやマッサージ器具での強圧
筋組織を傷つけ、新たな癒着の原因になります。特に産後のデリケートな体には不適切です。
2. 自己流の骨盤矯正
医学的根拠のない方法は症状を悪化させる危険性があります。
適切なケアの選択方法
まずは医師の診断を受けることが大切です。検査で異常が見当たらない場合、ファシアケアのようなアプローチが選択肢になります。
特に出産後のデリケートな時期には、体に負担をかけずに自然な状態へ導くケアが求められます。組織間の滑走促進と姿勢改善を同時に行うことで、根本的な解決を目指します。
大切なのは一時的な改善ではなく、育児を続けながらも持続可能なコンディションを作ることです。まずは適切なケアを受ける第一歩を踏み出してみませんか?
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