手術後も消えない痛みの原因は癒着

手術後も消えない痛みの原因は癒着

脊柱手術後の痛みと鎮痛剤の副作用でお悩みの方へ

脊椎手術後、「もうこれで痛みから解放される」と期待していたのに、なぜかじわじわと続く背中や脚の痛み。鎮痛剤を飲めば一時的に和らぐけれど、次第に薬の副作用に悩まされていませんか?吐き気に悩まされたり、便秘が続いたり、頭がぼーっとする・・・そんな悪循環に陥っているなら、この記事が役立つかもしれません。

手術後の痛みが続く本当の理由

米国疼痛学会の調査では、脊椎手術を受けた方の20-40%が1年経っても中等度以上の痛みを感じています(Americas Pain Society, 2023)。これは手術部位の組織が癒着を起こしたり、神経が過敏になったりすることが主な原因です。傷口は治っても、目に見えないレベルで組織同士が不自然にくっついてしまうと、動かすたびに痛みが生じるのです。

参考:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6754185/

鎮痛剤の落とし穴 - 短期使用と長期使用の違い

  • オピオイド系鎮痛剤:依存リスクに加え、便秘や吐き気が深刻化
  • NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬):胃腸障害や腎機能への影響
  • 筋弛緩剤:注意力低下やふらつきのリスク

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)のガイドラインでも、慢性疼痛に対してオピオイドを第一選択とすべきでないとされています。

参考:https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/71/rr/rr7103a1.htm

薬に頼らないケアの選択肢

Journal of Bodywork and Movement Therapies(2024)の研究では、専門的な組織リリースを週1回8週間受けた患者の67%が鎮痛剤使用量を半減させました。これは、癒着を丁寧に解消することで、神経の圧迫や血流障害が改善したためと考えられます。

自宅でできるセルフケアとして:

  • 水中ウォーク:浮力で腰への負担軽減
  • 適度なウォーキング:1日20分で内因性鎮痛物質の分泌促進

逆効果になりやすいのは:

  • 強すぎるマッサージ
  • 自己流で行う矯正
  • きつめのガードルや骨盤ベルト

一般的なケアでは不十分な理由

一般的な整体やマッサージでは、外側から強い圧をかけることで、かえって微小な癒着を悪化させることがあります。正しいアプローチは、組織のつながりを理解した上で、適切な方向に微細なリリースを行うことです。

専門的なサポートを受ける

当ラボのファシアケアは、解剖学的知識に基づき、組織同士の不自然な癒着を丁寧にリリースします。まずは医療機関で適切な診断を受けた上で、痛みの悪循環から抜け出す第一歩を踏み出しましょう。

詳しいセッション内容を見る
Back to blog