産後の骨盤ケアで大切なこと~締め付けすぎない正しいサポート方法~
「産後の骨盤が気になる」とお悩みの方へ
産後、骨盤周りの緩みや姿勢の崩れ、腰痛に悩まされる女性は少なくありません。実際、約80%の産後女性が何らかの骨盤周りの不調を経験すると言われています(日本産科婦人科学会)。あなたが感じているその違和感や不安は、決して特別なものではないのです。
産後の骨盤が不安定になる理由
出産時、リラキシンというホルモンの作用で骨盤の靭帯が緩みます。これは赤ちゃんが出てくるために必要な生理的な変化ですが、産後もしばらくこの状態が続くため、骨盤が不安定になりがちです。
この時期に無理な矯正をしたり、締め付けすぎるガードルを使用すると、筋肉の癒着を引き起こしたり、血行不良を招く可能性があります。特に、以下のようなケア方法は注意が必要です。
- 自己流での強いマッサージやテニスボールを使った刺激
- 締め付け感の強い骨盤ベルトやガードルの長時間着用
- ボキボキ音を鳴らすような強制的な矯正
産後の正しい骨盤ケア
産後の骨盤ケアで最も大切なのは「無理な矯正をしないこと」です。骨盤ガードルを使用する場合は、以下のポイントに注意してください。
- 呼吸が楽にできる程度のゆとりがあるものを選ぶ
- 長時間の着用は避け、1日8時間程度を目安にする
- 医師や専門家の指導のもとで使用する
根本的な改善のために
産後6~8週間の安静期間が過ぎたら、徐々に骨盤底筋やコアマッスルを活性化するエクササイズを始めましょう。エビデンスに基づいた産後エクササイズが効果的です(NIH、British Journal of Sports Medicine)。
ただし、以下の症状がある場合はまず専門医の診断を受けることが重要です。
- 生理痛がひどい
- 尿もれや膀胱炎の症状がある
- 強い腰痛や骨盤痛がある
ファシアケアという選択肢
医学的な検査で異常がない場合、ファシアケアがおすすめできる場合があります。ファシアケアでは、癒着した組織間のリリースと適切な関節アライメントを重視し、産後の身体を丁寧にケアします。
ただし、リアライン・ラボは医療施設ではないため、骨折や捻挫など怪我直後の治療はできません。まずは医師の診断を受け、適切な判断を仰いでください。
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