「急な右下腹部痛…これって大丈夫？」女性が知っておくべき正しい知識
仕事中や家事の最中に突然訪れる右下腹部の痛み。我慢できる程度だったり、すぐに治まることもあって「そのうち治るかも」と放置していませんか？20～40代の女性にとって、この症状は決して軽視できないサインかもしれません。
右下腹部痛の3大原因と危険なサイン
日本産科婦人科学会の調査(2023年)によると、女性の右下腹部痛で最も多い原因は：
- 卵巣嚢腫の破裂（約70%） - 急激な痛みや吐き気を伴う場合が多い
- 月経関連の痛み（20%） - 周期に合わせた痛みが特徴
- その他の要因（10%） - 虫垂炎や子宮内膜症など
特に注意すべきは「耐えられないほどの急激な痛み」「発熱や嘔吐を伴う場合」です。日本産科婦人科学会ではこれらの症状があればすぐに受診するよう呼びかけています。
自宅でできる危険度チェック
- □ 痛みが24時間以上続いている
- □ 歩くと響くような鋭い痛みがある
- □ 生理周期と関係ないタイミングで痛む
- □ 発熱や吐き気を伴っている
1つでも当てはまる場合は迷わず婦人科を受診しましょう。早期受診が重症化を防ぎます。
医師の診断後に行いたいセルフケア
検査で異常がなかった場合、骨盤周りの組織の柔軟性を取り戻すことが重要です。国立健康・栄養研究所の調査では、適度なケアが骨盤内の血流改善に役立つと報告されています。
ただし、テニスボールを使った自己流マッサージや過度な骨盤締め付けは逆効果。研究によると、これらは組織にダメージを与える可能性があります。
医学的ケアと組織ケアの違いを知る
当施設では、専門的な組織間リリースによって、産前産後の体の変化に対応したケアを行っています。医療行為ではありませんが、エビデンスに基づいたアプローチで多くの女性をサポートしてきました。
大切なのは「まず医師の診断を受けること」。検査で異常がないとわかったら、組織ケアという選択肢もあります。我慢せずに正しい対処法を知ることから始めましょう。