産後の「ぽっこりお腹」と尿もれ…その原因は骨盤底筋かもしれません
赤ちゃんを抱っこするたびに感じる尿もれ、出産前のジーンズが入らないぽっこりお腹。こんな悩みを抱えていませんか?実は、産後女性の約50%が同様の症状を経験しています(日本泌尿器科学会調査)。
問題の根底にあるのは「骨盤底筋」の機能低下。妊娠中、赤ちゃんを支えるために最大2.5倍も伸展されたこの筋肉は、出産後も元通りには戻りにくいのです。放置すると、30代女性の3人に1人が経験する「くしゃみ尿もれ」や、慢性腰痛(42%の関連性:Journal of Women's Health研究)につながる可能性があります。
骨盤底筋の意外な役割
骨盤底筋は「体のインナーパンツ」とも呼ばれるハンモック状の筋肉群。子宮・膀胱・直腸を支えるだけでなく、姿勢維持にも重要な役割を果たしています。猫背になると、この筋肉に2.3倍の負荷がかかることが研究で明らかになっています(Journal of Physical Therapy Science)。
正しい姿勢のポイント:
- 座る時は坐骨で体重を支える
- 背筋は伸ばし、肩の力を抜く
- あごを軽く引く
今日からできる3つのケア
1. 呼吸法:
横隔膜と連動した腹式呼吸が効果的です。
- 鼻から4秒かけて息を吸いながら骨盤底筋を緩める
- 口から6秒かけて吐きながら軽く締める
2. 日常動作の意識:
- 重い物を持つ時は「骨盤底筋を締めてから」持ち上げる
- 階段昇降で自然に筋肉を活性化
- 長時間の立ち仕事時は30分ごとに軽くストレッチ
3. 避けるべき習慣:
- 骨盤ベルトの常用(締め付けすぎは逆効果)
- 自己流での過度な筋トレ
- ボキボキ鳴らすような整体
一般的なケアでは不十分な理由
「骨盤矯正」と謳う整体の多くは医学的根拠がなく、むしろ症状を悪化させるケースも。また、テニスボールなどで筋肉を潰す方法は癒着の原因になります。正しい知識を持った専門家の指導が不可欠です。
正しいアプローチで健やかな体へ
医学的検査で異常がない場合、組織間の癒着を解消するファシアケアが有効です。当社のプログラムは、産後の体の変化を科学的に理解した専門家が、一人ひとりに合ったケアを提案します。
※当サービスは医療行為ではありません。骨折や捻挫など急性期の症状には対応しておりません。