【男性必見】慢性的な下腹部痛の原因と正しい検査法-仕事中も気になるあの違和感の正体
「会議中にトイレが気になって集中できない」「デスクワーク中、下腹部に鈍い痛みが続く」-そんな悩みを抱えていませんか?30代以上の男性に多いこの症状、前立腺炎が原因かもしれません。日本泌尿器科学会によると、男性の約15%が一生に一度は経験するといわれる症状です。
知っておきたい前立腺炎の基本
前立腺炎は尿道や膀胱、前立腺に炎症が生じる状態で、慢性化すると治療が難しくなる特徴があります。NIH(米国立衛生研究所)の分類では以下のタイプに分けられます:
- I型(急性細菌性前立腺炎):突然の発熱と強い痛み
- II型(慢性細菌性前立腺炎):繰り返す尿路感染
- III型(慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群):感染はないが痛みが持続
- IV型(無症候性炎症性前立腺炎):検査で偶然発見
確実な診断のための4つの検査法
きちんとした治療には正確な検査が不可欠です。主な検査方法は次の通りです:
- VB1(最初の尿) - 尿道の状態を確認
- VB2(中間尿) - 膀胱の状態をチェック
- EPS(前立腺液) - 直接採取して分析
- VB3(排尿後の尿) - 前立腺の状態を評価
この「Meares-Stamey 4-glass test」と呼ばれる方法は、NIHの研究で約80%の症例で正確な診断が可能とされています。検査は症状が慢性化した段階で受けるのが適切です。
参考資料:
日本泌尿器科学会:前立腺炎診療ガイドライン
米国立医学図書館:前立腺炎研究
厚生労働省:男性の健康統計
一般的なケアで改善しない理由
自己流のケアには限界があります。特に注意が必要なのは:
- テニスボールやローラーでのマッサージ - かえって癒着を悪化させる
- 医学的根拠のない「骨盤矯正」 - 効果が期待できない
- ボキボキする整体 - 組織を傷める可能性
- 締め付ける骨盤ベルト - 血流を阻害する恐れ
検査で異常がない場合のアプローチ
医学的な検査では問題が見つからないにも関わらず症状が続く場合、組織の癒着が原因かもしれません。そのような場合、専門家によるファシアケアが選択肢になります。