妊娠中の腰痛と骨盤の歪みが辛い…その原因と正しいケア方法とは

お腹が大きくなるにつれて、腰や骨盤周辺の痛みに悩まされていませんか？妊娠中の腰痛は多くの妊婦さんが経験するものですが、間違った対処法で症状を悪化させてしまうケースが少なくありません。今回は、安心して出産を迎えるために知っておきたい正しいケア方法をご紹介します。

妊婦の約70%が経験する腰痛の原因

日本産科婦人科学会の調査によると、妊婦の50-70%が妊娠中に腰痛を経験しています。これは主に2つの要因が関係しています。

1. リラキシンホルモンの影響：妊娠中に分泌されるこのホルモンは関節を緩め、骨盤を出産に適した状態にしますが、その分不安定さも増します。
2. 姿勢の変化：お腹が大きくなるにつれて重心が前方に移動し、腰への負担が増大します。

さらに、妊娠中の筋膜（筋肉を包む組織）の状態変化も痛みの原因になります。筋膜の滑りが悪くなると、筋肉の動きが制限され、痛みやこわばりを引き起こすのです。（日本産科婦人科学会）

避けるべき間違ったケア方法

痛みを和らげようとして、以下のような方法を試していませんか？これらは逆効果になる可能性があります。

• テニスボールやフォームローラーで強く押すケア（筋膜を傷つける恐れ）
• 自己流の「骨盤矯正」（医学的根拠のない場合が多い）
• きつい骨盤ベルト（血行を阻害する可能性）
• ボキボキ鳴らすような整体（妊娠中は特にリスクが高い）

BMC Pregnancy and Childbirthの研究では、妊娠中の腰痛管理には力ずくの施術よりも、繊細なタッチによるアプローチが推奨されています。

自宅でできる正しいケア3つのポイント

1. 姿勢の意識：立つ時は軽く膝を曲げ、骨盤をニュートラルな位置に保つ
2. 適度な運動：ウォーキングや妊婦向けヨガで筋力維持を
3. 休息：横になる時は膝の間にクッションを挟むと腰への負担軽減に

国立成育医療研究センターも、妊婦の腰痛対策として適度な運動を推奨しています。

専門的なサポートが必要な場合

激しい痛みや出血を伴う場合はすぐに産婦人科を受診してください。検査で異常が見当たらない場合、筋膜のバランスを整える専門的なケアが選択肢になります。

当施設のファシアケアでは、妊娠中でも安心なソフトタッチで筋膜のバランスを整えます。単に痛みを緩和するだけでなく、出産に向けた体づくりをサポートします。

詳しいケア方法を知る

※当施設のサービスは医療行為ではなく、産前・産後のケアを目的としています。骨折や捻挫など怪我の治療は行っておりません。