産後の体の不調は治らない?その原因と正しいケア方法
出産後2-3ヶ月経っても尿漏れや腰痛が続くママさん、一人で悩んでいませんか?
「いつか自然に治るだろう」と思っていたけれど、改善の兆しがなく不安になっているかもしれません。実は産後の不調の多くは、骨盤底筋や筋膜の状態と深く関係しています。
産後に起こりやすいトラブルとその原因
日本産科婦人科学会の調査によると、産後3ヶ月時点で約40%の女性に尿漏れが、約30%に腰痛が見られることが報告されています。主な原因は:
- 妊娠・出産による骨盤底筋群の損傷と筋力低下
- 筋膜の癒着とポストアライメント(姿勢の歪み)
- ホルモンバランスの変化による関節の緩み
整体に行く前に知っておくべきこと
「骨盤矯正」と称する整体には注意が必要です。日本整形外科学会は「医学的根拠のない手技による施術で症状が悪化するケースがある」と警告しています。
以下の方法は避けましょう:
- ボキボキ音を鳴らすような激しいマニピュレーション
- テニスボールやローラーで筋肉を強く圧迫する方法
- きつい骨盤ベルトやガードルの使用
正しい改善方法
1. 骨盤底筋トレーニング
産後6週間を過ぎたら、軽い骨盤底筋運動から始めましょう。1日10回×3セットが目安です。
2. 体幹トレーニング
腹部と背部の筋肉をバランスよく鍛えることで、骨盤をサポートできます。
3. 専門家によるファシアケア
筋膜の癒着を解消する施術は、運動療法と組み合わせると効果的です。特に:
- 組織間リリースの専門家によるファシアケア
- 関節の歪みを修正するリアライン・コンセプト
一般的なケアで不十分な理由
一般的なストレッチやエクササイズだけでは:
- 筋膜の癒着を解消できない
- 姿勢の根本的な改善が難しい
- 効果が出るまでに時間がかかりすぎる
専門家からのアドバイス:
産後の体の変化は個人差が大きいものです。医療検査で異常がない場合、ファシアケアが有効な選択肢となることがあります。組織間リリースの専門家によるケアで、筋膜の癒着を丁寧に解消し、本来の動きを取り戻しましょう。