臨床・スポーツ現場
1995年 | 福岡ユニバーシアード選手村診療所(理学療法士) |
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1996年 | アトランタオリンピックJOC本部医務班(理学療法士) |
2000年 | シドニーオリンピックJOC本部医務班(理学療法士) |
2007年~2008年 | 蜂須賀整形外科(非常勤理学療法士) |
2008年~2012年 | 和光整形外科(広島市、臨床アドバイザー) |
2008年~ | 貞松病院(長崎県大村市、臨床アドバイザー) |
2010年~2015年 | アオハルクリニック(東京都港区、ゆがみ外来担当) |
2000年~ | 飛翔会寛田クリニック 臨床アドバイザー 東広島整形外科 臨床アドバイザー |
2021年~ |
日本スポーツ科学センター(JISS)非常勤トレーナー |
2021年 | 東京オリンピック・パラリンピック 選手村診療所理学療法士 |
学歴
1991年 |
東京大学 教育学部 体育学/健康教育学科 卒 学士(教育) |
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1994年 |
東京大学大学院 教育学研究科 修了(前期課程)身体教育学専攻 修士(教育) |
1995年 |
社会医学技術学院 夜間部 理学療法学科 卒業 理学療法士免許 |
1998年 |
東京大学大学院総合文化研究科修了(後期課程)身体科学専攻 博士(学術) |
ライフワーク
「歪み撲滅」
全身の関節の歪みの予防法や治療法を作り上げて,それを誰もが簡単に使えるように普及させることを目標としています。足の歪みは外反母趾に,膝の歪みは変形性膝関節症に,骨盤の歪みは仙腸関節痛や腰椎疾患につながります。これらを確実に予防できるような器具や運動、もしくは手を使った治療法を開発していきます。
歪み撲滅を進めるため,これまで様々なリアライン器具を開発してきました。具体的には以下のような商品があります。これらを活用して,虫歯予防のための歯磨き習慣と同様に,誰もが簡単に歪み対策に取り組むことができるような社会作りに貢献したいと考えています。
「癒着の医学」
未開の大地です。指先で体内の癒着を探しあてる技術を「精密触診」と呼んでおり、私が商標を取得しました。これを使うと、筋肉や骨だけでなく、神経や血管の痛みを探り当てたり、内臓の状態を把握したり、治療したりすることができます。生理痛や便秘、尿もれ、関節の癒着による可動域制限、筋力低下をもたらす筋の癒着などを触知し、治療することができます。
私は、この触診や組織間リリースの技術を普及させるだけでは満足できません。過去の治療経験から、医学の研究テーマにすらなっていない新しい知見が数多く得られてきました。例えば、胃の後面で交感神経に触れると頭痛が誘発されたり、卵管と陰部大腿神経の間に指が入り込むと生理痛と同じ腹痛が誘発されたりします。これらは、これまでの医学では知られておらず、全く新しい知見です。新しい知見を研究テーマとして研究を進めていきたいと考えており、いろいろな分野の医師や研究者との共同研究を推進したいと思っています。
研究業績
蒲田が取り組んできた研究や各種プロジェクトをまとめた業績集はこちらのリンクよりダウンロードできます。
過去の職場
●横浜市スポーツ医科学センター(1998-2003)
大学院卒業と当時に開設された横浜市スポーツ医科学センターに入職させていただきました。研修以外に職歴のない私でしたが,故高澤晴夫氏(同センター長)に理学療法室長として迎え入れて頂きました。三木英之氏(同センター→とつか西口整形外科)に信頼していただき,小さな失敗も無数にありましたが,思う存分臨床に没頭することができました。
1999年のWCPT(世界理学療法士学会)でシンポジウムでご一緒したMark DeCarlo氏(Team Rehabilitation)の講義内容に触発されました。Dr. Shelbouneの手術と術後リハビリテ-ションを1週間見学して,完全伸展の獲得の重要性を痛感しました。完全な可動域とアライメントの回復(もしくは修正)を最優先とする考え方は「症候群としての捉え方」というタイトルでスポーツメディシン誌に連載させていただきました。当時から編集長であった故清家輝文氏には,20歳のころから約30年間に渡りお世話になり,いろいろな執筆のチャンスをいただきました。2019年の12月に他界されてしまい,残念でなりません。
この30歳のときに考えていた治療方針は少しずつ整理され,2008年にリアライン・コンセプトとしてまとめることができました。そう考えると,20代で得られる経験,自由な発想,小さな失敗の積み重ね,そしてそれをまとめる機会というのは,ライフワークを形作るものになっています。20代の若者に失敗するチャンスを与えることを強く意識して,後輩たちの指導を行いたいと思います。
●アメリカ留学(2003-2005)
2003年6月から2006年3月までアメリカでの研究留学を経験しました。アメリカには一人旅を含めて何度も行っていたので,いろいろと小さなトラブルはあっても,楽観的に受け止めることができたと思います。この時期,障害はいろいろあっても,万難を排して一歩前進する「突破力」を身につけられたと思います。
留学中は,コロラド大学のJoel Bach氏,フロリダ大学のScott Banks氏にたいへんお世話になりました。特にScottには,帰国後にも関節の動態解析研究を続けることができるよう,研究の分析技術を教えていただき,またソフトウエアを提供してもらい,2006年からの研究に大きな支えとなりました。
●広島国際大学(2006-2019)
2006年4月に広島国際大学に入職し,理学療法士の育成を担うことになりました。入職当時から,研究と臨床の両面において国際的に活躍できるセラピスト研究者を養成することを目標として,学部生を中心に研究室の活動を開始しました。大学院医療工学専攻において大学院生を募集することができるようになり,大学院生は常時5-8名,最大10名となった時期もありました。彼らが研究をリードしてくれたおかげで,14年間の在籍中に70編以上の査読付き論文を公表することができました。大学院OBは,大学や臨床現場で活躍してくれており,それぞれ専門分野のリーダーとして力強く人生を歩んでいます。
この間,大学院だけでなく学部教育も担っていました。理学療法研究法,スポーツ外傷治療学,運動療法学などの授業を担当しました。また,臨床実習のサポートやキャリアサポート,多職種連携,入試業務など一通りの委員会活動を経験し,大学運営をある程度理解することができました。
2020年3月末をもって,同大学を卒業させていただくことになりました。Next stageに進むきっかけは,理学療法学専攻の定員増加(60名→80名)の決定でした。大学経営として,志願者の多い専攻の定員を増やすことは当然のことと理解しつつも,これは私の仕事ではないと直感しました。若手のセラピストにフィロソフィーを伝え,高度な技術を教え込み,そして国際誌に掲載される研究を推進する,といったリーダー養成と,80名の学部生教育との両立は不可能と判断しました。学部生には申し訳ないのですが,2020年4月以降は卒後教育に専念させてもらいたいと思います。
●株式会社GLAB(2008- )
2008年6月26日に株式会社GLAB(ジーラボ)を設立し,代表取締役に就任しました。当時,共和ゴム株式会社の寺阪社長と二人三脚でリアライン・インソールの開発を進めており,その商品化が見えてきたことで会社設立を決意しました。広島国際大学の母体である常翔学園から50%出資していただき,大学発ベンチャーとしての船出ができました。このことは,助成金取得や他者とのコラボレーションを進める上で,力強い後押しとなりました。