ファシアとファシアケアについて易しく説明します!

ファシアとファシアケアについて易しく説明します!

〇ファシアとは何か?

筋肉の隙間を埋めるのが筋膜、神経の周りにあるのは神経鞘と呼ばれます。内臓の隙間、脳の周囲にも膜状の組織があります。簡単にいうと、臓器の隙間を埋めたり、繋いだりしているものをすべてファシアと呼ぶのです。

筋膜というのは、ファシアの一部で、たまたま筋肉の周りにある結合組織が筋膜と呼ばれます。しかし、筋肉と神経が接している場合などは、筋膜というよりもファシアと呼ぶ方が適切なのです。

難しく考えずにスキマに在るものととらえてください。

 

〇なぜスキマに在るものが重要なのでしょうか? 

ファシアにはたくさんの役割があって、動きの調節、神経への情報伝達、血液や水分(リンパ)の運搬、などが主な役割となっています。

ファシアがなくなると隣の筋肉との間で滑りにくくなって機能が失われてしまう可能性があるのです。痛みの慢性化やむくみの慢性化にもつながります。スキマはとても重要なのです。

 

〇ファシアケアの目的は?

ファシアケアは、痛みの軽減、関節や筋肉の動きの改善、関節の歪みの改善、内臓の正常な機能の回復、過活動膀胱のような臓器の異常な動きの抑制、などさまざまな目的で用いられます。

スキマを正常化すると、臓器が正常化する場合が多いのです。一方、スキマに癒着が起こったり、炎症が起こったりすると、痛みや動きの制限が助長されます。そして自動的には剥がれないので、慢性化し、何年も、何十年も持続してしまうのです。

このことは極めて重要です。擦り傷なら2-3週間でほぼ治ることが予想できます。しかしファシアの癒着は自然には解消されないのです。したがって、慢性化した痛みや動きの制限は、放置すれば永久に変化しない可能性もあるのです。

 

〇ファシアの癒着を解消するには?

ファシアケアを行うにあたり、重要なのは精密触診と組織間リリースです。

精密触診とは、指先で体の状態を調べる技術です。神経一本一本まで、神経と血管の交差部まで、さらに内臓の奥の方まで癒着を探す技術です。

組織間リリースは、精密触診で見つけた癒着をほとんど痛みなくリリースする技術です。

 

〇ファシアケアのサービス

当社のファシアケアサービスに関して、ご依頼が多すぎると適切なサービスに支障が生じるため、
・産前・産後の方
・アスリートの方
に限定させていただいています。メールでのご相談には無料で応じています。

 

対象外の方には、私どもが認定している「リアライン・スペシャリスト」をご紹介させていただきます。全国の30名程度のスペシャリストから、ご相談内容に応じて適切な方に誘導いたします。お気軽にお問合せください。

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