産後に増える尿漏れと膣の緩み…その原因と正しい改善法とは?
出産を経験した30-40代のママさん、咳やくしゃみをした時の尿漏れや、膣の緩み感で悩んでいませんか?実は産後ママの約50%が同じ悩みを抱えているんです。
なぜ産後に尿漏れや膣の緩みが起こるのか?
妊娠中から出産にかけて、骨盤底筋というハンモック状の筋肉群が大きく影響を受けます。この筋肉は膀胱や子宮を支える役割があり、以下の理由で弱くなります:
- 妊娠中のホルモン変化による組織の緩み
- 胎児の重みによる持続的な負荷
- 出産時の筋肉の伸張や損傷
科学的に証明された改善方法
1. 骨盤底筋トレーニング(ケーゲル体操)
英国国立医療技術評価機構の調査では、正しい方法で行えば6-12週間で60-75%の改善が見られると報告されています。
正しいやり方:
- 膣と肛門を締める感覚で
- お腹や太ももに力が入らないように注意
- 1日3セット(10回×3)から開始
2. エビデンスに基づく骨盤安定化エクササイズ
骨盤底筋だけでなく、周囲の筋肉も同時に鍛えることでより効果的です。深層の腹筋(腹横筋)や背筋をバランスよく鍛えるプログラムが推奨されています。
3. 専門家によるファシアケア
筋肉や筋膜の癒着を解消する組織間リリースは、専門家の指導が必要です。独りで行うマッサージやストレッチでは解決できない問題にアプローチします。
避けるべき危険な方法
- 骨盤矯正:医学的根拠のない整体施術
- 締め付ける下着:血流悪化のリスク
- 自己流マッサージ:神経損傷の可能性
症状が改善しない場合の対処法
産後6ヶ月経っても改善が見られない場合は、泌尿器科や産婦人科の受診をおすすめします。適切なケアで約90%の方が改善するというデータもあります。
専門的なケアが必要な方へ
医療検査で異常がない場合、ファシアケアが選択肢になります。リアライン・コンセプトに基づいた専門的なケアで、身体のバランスを整えます。
専門家に相談する参考:日本産科婦人科学会、英国国立医療技術評価機構、日本女性医学会