産後の腰痛に悩むママへ。無理せず乗り越えるための3つのヒント
「2人目、3人目の育児なのに、なぜか前より腰が痛くて…」そんな風に感じたことはありませんか? 育児スキルが上がっているはずなのに、産後の腰痛が思うように動けなくさせることがあります。あなただけではありません。実に産後の女性の約60%が腰痛を経験しているのです(※1)。
私自身、同じ悩みを抱えたママとして、そのつらさはよくわかります。今日は、無理せずに腰痛と向き合うための正しい知識と、安全な対処法をお伝えします。
産後の腰痛の原因とは?
産後の腰痛には、妊娠・出産による身体の変化が大きく関わっています。主な原因として:
- リラキシンというホルモンの影響で骨盤周辺の靭帯が緩み、姿勢が不安定に(※2)
- 重心の変化で腰への負担が増大
- 育児動作(授乳、抱っこなど)による筋肉のアンバランス
これらが複合的に関わることで、腰痛が慢性化しやすい状態になります。
効果的な3つの対策
1. まずは無理をしない
育児に完璧はありません。食事休憩を優先したり、家事を後回しにすることも立派な選択です。
2. 姿勢の意識改革
- 授乳時:クッションで赤ちゃんの高さを調節
- おむつ替え:膝をついて腰への負担を軽減
- 抱っこ:骨盤を立てるイメージで
3. 専門家のサポートを活用
以下のような専門家との相談が効果的です(※3):
- 産後ケアに詳しい理学療法士
- 婦人科医や整形外科医
- 筋膜(ファシア)のバランスを整える専門家
避けるべき対処法
以下の方法は一時的に痛みを緩和しても、根本解決にならないばかりか、悪化させる可能性があります(※4):
- テニスボールなどで筋肉を強く押す:筋膜の癒着を悪化させる恐れ
- 「骨盤矯正」をうたう整体:医学的根拠に乏しい場合が多い
- 締め付ける骨盤ベルト:血流悪化や癒着のリスク
検査で異常がない場合の選択肢
医師の診察で特別な異常が見つからない場合、筋膜(ファシア)のバランスを整えるアプローチが有効な場合があります。当社が提供するファシアケアは、医療行為ではなく、専門家による産後ケアの一環として位置付けられています。
ファシアケアについて詳しく知る【参考文献】
- 日本産科婦人科学会: 産後女性の身体的不調に関する実態調査
- 厚生労働省: 妊産婦の健康管理に関する指針
- Mayo Clinic: Postpartum back pain causes and treatments
- 日本整形外科学会: 腰痛症診療ガイドライン