「リラキシンが腰痛の原因？」妊婦の不安を解消する正しい知識と対処法
妊娠中に増える腰や骨盤の痛み。特に妊娠中期から後期にかけて、多くの妊婦さんがこの不快な症状に悩まされます。「リラキシンというホルモンのせい？」と心配する声もよく聞きますが、実はこの考え方、医学的には少し違うのです。
リラキシンと痛みの本当の関係
リラキシンは確かに靭帯を緩める作用がありますが、痛みとの直接的な因果関係は確認されていません（妊娠関連骨盤帯痛の国際ガイドライン2018）。実際の痛みの原因はもっと複合的な要因によるものです。
妊娠中の痛みのメカニズム
- 重心の変化: お腹が大きくなることで体のバランスが変わる
- 姿勢の変化: 自然と腰を反らせる姿勢になりがち
- 筋肉や靭帯への負荷: 大きくなる子宮を支えるために負担がかかる
- 感度の変化: ホルモンバランスの影響で痛みに敏感になる
効果的な対処法
最新の研究に基づく方法で、安全に痛みを軽減することができます。
- 専門家によるファシアケア: 癒着した組織を解消し、体全体のバランスを整える
- 適度な運動: ウォーキングや水中歩行など負担の少ない運動
- 骨盤底筋エクササイズ: 産婦人科臨床誌でも推奨される効果的な方法
- 生活習慣の改善: 長時間同じ姿勢を避け、適度な休息を取る
避けるべき対処法
自己流で行うと逆効果になることもあります。以下の方法は特に注意が必要です。
- テニスボールやローラーで強く押す行為: 組織を傷め、癒着を悪化させる
- 「骨盤矯正」をうたう整体: 医学的根拠のない場合が多く、むしろ危険
- きつい骨盤ベルト: 血流を妨げ、症状を悪化させる
本当に効果のあるケア
医療機関での検査で異常がない場合、ファシアケアが有効な選択肢となることがあります。リアライン・ラボでは、組織間リリースの専門技術を用いたファシアケアを提供しています。これは、産前産後の体の変化に寄り添った専門的なケアです。
※骨折や捻挫など怪我の治療は行っておりません。あらかじめご了承ください。