産後の腰痛・肩こりを改善する10分ケア

産後の腰痛・肩こりを改善する10分ケア

産後の腰痛と肩こり、その真の原因と正しい向き合い方

赤ちゃんを抱っこするたびに腰が痛む、授乳のたびに肩が張る...。産後、こんな悩みを抱えていませんか?実は、80%以上のママが産後の腰痛や肩こりを経験するといわれています。この痛みは「育児のせい」「仕方ない」と我慢していませんか?今日は、産後の体の変化と正しいケア方法をお伝えします。

なぜ産後に痛みが起こるのか?医学的にみた3つの原因

産後の腰痛や肩こりには、明確な医学的理由があります。

  1. リラキシンによる関節の緩み
    妊娠中に分泌されるリラキシンというホルモンは、出産後に最大3ヶ月間も体内に残ります。このホルモンは関節を緩める作用があり、特に骨盤周辺の安定性を低下させます。
    参考:NIH研究資料
  2. 育児姿勢による筋緊張
    前かがみの授乳姿勢や片側での抱っこは、肩や腰に大きな負担をかけます。特に腹筋群が弱った状態では、背筋への負荷が2倍以上になるとの研究結果も。
    参考:PubMed研究データ
  3. 筋肉と筋膜の癒着
    出産時の損傷や育児による過負荷で、筋肉と筋膜が癒着しやすくなります。これが血行不良を引き起こし、慢性的な痛みとなります。
    参考:日本リハビリテーション医学会誌

一般的なケアでは改善しない理由

多くの方が試すマッサージやストレッチでは、根本的な改善が見られないことが多いです。なぜでしょうか?

  • 自己流のマッサージは表面の筋肉しかアプローチできず、深層の癒着を悪化させる恐れ
  • 市販の骨盤ベルトは逆に癒着を促進する可能性
  • ボキボキ矯正は関節を不安定にし、長期改善が見込めない

医学的に証明された正しいアプローチ

検査で異常がない場合、以下のステップが推奨されます。

  1. 専門医の診断(必ず最初に行う)
  2. ファシアケアによる組織間リリース
  3. 科学的なエクササイズプログラム

特にファシアケアは、癒着した組織を専門家が手技によって丁寧に剥離することで、身体本来の可動性を取り戻すことが期待できます。

参考:Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy

我慢しないで。正しい方法で楽になりましょう

産後の痛みは適切なアプローチで改善可能です。まずは医療機関を受診し、検査で異常がないと診断されたら、専門のファシアケアを検討されてみてはいかがでしょうか。

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