「骨格の歪み」よりも大切なこと｜デスクワーカーの肩こり・腰痛の真実
「整体に通ってもすぐ戻る」「骨盤矯正をしても変化を実感できない」―そんなお悩みをお持ちではありませんか？ 実は、痛みの原因は骨格の歪みそのものではなく、筋肉や筋膜のバランスにあることが最新研究で明らかになってきました。
本当の原因は「筋膜の癒着」にあった
長時間のデスクワークで感じる肩こりや腰痛。多くの場合、問題は「筋膜の癒着」と呼ばれる状態にあります。筋膜は筋肉を包む薄い膜で、姿勢の悪さや同じ姿勢の持続によって、この膜同士がくっついてしまうことがあります（筋膜と疼痛の関係）。
興味深いことに、約70％の人に何らかの脊柱の側弯が確認されるという調査結果があります（PMID: 32964747）。これは「歪み」そのものが痛みの直接原因ではないことを示唆しています。
なぜ一般的なケアでは改善しないのか
- テニスボールやローラーでの自己ケア：一時的な緩和はあっても、逆に癒着を悪化させるリスク
- 過度なマニピュレーション：ボキボキ音を鳴らす施術は関節に負担をかける可能性
- 締め付け型の修正下着：圧迫が血流を阻害し、症状を悪化させるケースも
効果的な3つのステップ
- 30分ごとの姿勢チェック：座りっぱなしを避け、軽いストレッチを
- 専門家による筋膜リリース：癒着を適切に解消するプロのケア
- 身体の使い方を再学習：日常動作から見直すことで根本改善を
科学的根拠に基づいたアプローチを
正しい知識に基づいたケアが、持続的な改善への近道です。医学的検査で異常が認められない場合、筋膜の専門家によるケアが有効な選択肢となるでしょう。
※当施設は医療機関ではありません。骨折や捻挫など外傷後の治療はお受けできません。