座り仕事の腰痛で悩むあなたへ
デスクワークや運転中、あのじっとりとした腰痛に耐えながら仕事を続ける日々。30分も座ると腰が重くなり、時には足にビリッとしびれが走ることも。そんな経験、ありませんか?
なぜ座っているだけで痛みが起こるのか
実は、座り姿勢は立っている時よりも腰への負担が大きいのです。日本整形外科学会のデータによると、座っている時は立っている時よりも40%も多くの圧力が腰椎にかかります。さらに仙骨(尾てい骨の上の骨)にかかる圧力は立位時の約2.5倍という厚生労働省研究班の報告もあります。
長時間座り続けることで骨盤底筋群の血流が43%減少(Journal of Physical Therapy Science掲載研究)することも判明しています。血流不足は組織の酸素不足を引き起こし、痛みの原因となります。
今日から実践できる3つのセルフケア
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30分に一度立ち上がる
わずか1分の立ち上がり動作で椎間板への圧力をリセット。トイレに行く、コーヒーを入れるなど簡単な動作でOKです。 -
適切なクッション選び
高反発クッションがおすすめ。ドーナツ型クッションは痔のある方以外には逆効果の場合も。 -
深層筋を意識した呼吸法
骨盤底筋群と横隔膜を連動させた深呼吸が効果的です。
避けるべきNG対処法
- テニスボールでマッサージ → 神経を傷つける恐れ
- 骨盤矯正グッズ → 日本整形外科学会が医学的根拠に乏しいと警告
- 自己流の骨盤ベルト → 締め付けすぎるとかえって悪化
痛みが続く場合のアドバイス
腰痛が3日以上続く場合や足のしびれを伴う場合は、まず整形外科を受診しましょう。検査で異常がない場合にのみ、ファシアケアが選択肢となります。